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蒼の髪と銀の雨

PBW・シルバーレインのキャラクター、「巫名・芹(b40512)」のブログです。 後ろの人の代理人(A)との対話や、SS、RP日記などを書き連ねて行きます。最新記事は右側に。シリーズごとのssはカテゴリに。雑多なものはそれぞれカテゴリにちらばっています。                                                                                                       ―― 一人の努力で、なにものにも耐える礎を築けるだろう。しかし、誰かと共にあれば、その上に揺るがぬモノを建築できるのだ。…しかも楽しい――「音楽の先生」

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かたすとろふぃ。

 剣を持ち直し、一呼吸。生命賛歌によって、傷が癒え痛みが去り、力の充実してゆく様を感じる。えび茶式部という、なんとも時代錯誤を感じさせる戦闘装束を直し、呟く。
「…ああは、言いましたけれど」
 退くつもりは無かった。…あまり。
 同時に恐怖も無い。仮に命を落とせば悲しむ人もいるだろうと、それだけは不安だけれど。
「けど、悲しむ事が出来るなら…その人が助かるなら、悪くないかもしれませんね」
 それに、その人がいなくなって悲しむ人もいなくなる。それなら、命を天秤にかけるのは決して悪い話じゃない。
 恐怖は刃を鈍らせる。蛮勇は刃を折ってしまう。けど、剣を取らねば刃など存在し得ない。
 ならば剣を取るしかない。魔術を編むべきだ。死を恐れず、しかし生きるという確固たる意思と覚悟を持って。
「…さて」
 友人から受け取った、治癒術用の符を懐へ。実戦では使えなくても、お守りにはなる。傷は癒えなくても、痛みは忘れられる。懐にしまったそれを矢絣模様の上から押さえ、静かに歩みだす。
「行きましょうか。せめて、私が命を奪った分は止めないと格好がつきませんね」
 ”死体を、死体へ”。単独ではなくても、孤独な戦いへ。

――さよならを、届けに。
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そして宣告が。 | HOME | 3.27.11

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