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蒼の髪と銀の雨

PBW・シルバーレインのキャラクター、「巫名・芹(b40512)」のブログです。 後ろの人の代理人(A)との対話や、SS、RP日記などを書き連ねて行きます。最新記事は右側に。シリーズごとのssはカテゴリに。雑多なものはそれぞれカテゴリにちらばっています。                                                                                                       ―― 一人の努力で、なにものにも耐える礎を築けるだろう。しかし、誰かと共にあれば、その上に揺るがぬモノを建築できるのだ。…しかも楽しい――「音楽の先生」

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決戦朝詩。災いに挑む者。

――音を紡ぐ。
 高い音や低い音……それらを長く続けたり短く切ったりして、まるで一つのタペストリーのように旋律を編んでゆく。

――音を紡ぐ。
 それは、心の均衡を得る作業に似ていると思う。楽器を手にして旋律を生み出す時、どんな恐怖も焦りも、怒りでさえ忘れて、音の一つ一つに耳を傾ける事が出来る。……つまり、心の声を聞いているような感覚になる。

――音を紡ぐ。
 それはひょっとしたら逃避。目の前の事から目を背け、音楽というものに溺れて言い訳を付けて逃げているだけの行為。
 心の均衡を得るために何かに縋るなんて、酷く惨めだとすら思う。…それは、私に限ったお話だけれど。

――音を紡ぐ。
 それでも何かに縋らざるを得ない。ヒトとはそういうものだと理解しているからこそ、私はなおも旋律に救いを求め、また旋律を紡ぐ。
 その程度の事で自分の事を解決出来るなら、とても合理的で効率的。それが可能であるなら、是非そうするべきだと思う。

――音を紡ぐ。
 けれど、それで解決できない事柄とはなんだろう?…少なくとも、今までは無かった――あるにはあったが、それらは皆保留して、いわば”未完の楽譜”のように心にしまってある――から、考えた事も無い。
 つまるところ、分からない。分からないから。

 私は旋律を紡ぎ続ける。それでの解決を試み続ける。例え指が擦り切れ弦が弾けようとも。
 それが例え愚かな行為として笑われようと、私は最期まで私であり続ける。

 ただ、それは決してあらゆる事象に適する訳ではない。
…今日行われる”戦争”もそのひとつ。私一人でどうこうできる筈も無いし、出来るなどという慢心もない。

 いつもの事ではあるけれど、こうした大きな戦いには未だ慣れず、恐怖とかそういったモノが湧き出してくるように心を支配していく。――臆病者、と自分で自分を叱責しても、何一つ改善される事は無く。
 だから今こうして、旋律を紡いでいる。…一人、詩を口にしながら。
 一人にして多数の戦いを乗り切るための、精一杯の抵抗。

「”あの空のように――”……」

 歌い終わり、ふっと息を吐く。不安や恐怖は、既にその大部分が姿を消していた。
 手早くギターを片付けていると、すっかり冷えた身体に気づく。…こんな時期に野外で演奏していれば当然の結果ではあるけれど、それに気が付かないほど演奏に夢中だった自分に驚く。
「それほど…私は怖がりなのでしょうか」
 思わず口をついて出た言葉に、その通りだ、と思う。私は怖がりで臆病で、そして恐らくは寂しがりだ、と。
 それらの全てを押し殺し、今回の作戦展開に向けて心を奮い立たせる。
「もし失敗するような事があれば、関東一円の壊滅…ですか」
 つくづくに思う。もっと力があったならと。
 もっと力が強ければ。もっと心が強ければ。もっと、もっと…一人で生きる力があれば。

 けれど、無いものねだりなど何の意味も持たない。 私は今ある力で、今選べる最善手を打つ。それが何よりの貢献になるのだから。
 戦いで貢献して、日常で笑顔で居れば、とりあえず不安や恐怖の問題は先送りに出来る。…そしてそれらを、いつか解決する為にも。
「負けるわけにはいきませんね……勿論、守らなければならない人々や、無事でいて欲しい人たちの為にも」
 それは孤独な誓い。けれど、私にはそれで良かった。

 共有するものでは、ないのだから。
 私が決めた事は私の事で、他人に押し付けるものではない。…例えば、他人が誰に縋ろうともそれは妥当な事であり、その人のルールだと思う。
 誓いも問題も私だけのもので、旋律を編みながら解決するもの。そして得たもので礎を積み上げる。

 私は、そうして生きて行く。

「…そろそろ、戻った方が良さそうですね」
 電車で移動中の人たちももうじき到着する時間だ。
 ぺちぺち、と頬を軽く叩き、気を引き締める。今は思いつめたり悩んでいる時間ではない。戦いにおける心得を確認するほうが、まだ建設的というもの。
「……」
 明るくなって来た空を見上げ、その澄んだ大気に思いを馳せる。

―私も、いつかあの空のようになれるのでしょうか。



 戦を前に、奇妙なほどの静けさを湛える森の一角。
 空と同じ”蒼の色”を持つ少女は仲間達の、或いは学友達の待つ旅館へと駆けて行く。
 負けられない、負けたくない。
 今の自分のために散った者を想い、決して命を散らさぬと誓う少女が往く。

 日常を汚させやしないと、今一度、刃を手に取る――


                                         「決戦朝詩。災いに挑む者。」――終





 あとがき。

 眠気って怖いですよね。おはようございます、背後です。
相当にもうこれは…という感じがしますが、ステシで演奏どうたらと書いたので、せっかくだからと取り入れてみました。

 30分前に決めて取り入れた結果がこれですよorz
本当もっと精進しないと…そろそろ匿名コメでお叱りが来てもおかしくないですからね。
キャラを引き出すためとはいえ、若干やりすぎ感が漂うので…これじゃタダの構ってちゃんじゃないかorz

 まあ、ちょっとアレだなーというお言葉があった場合、非公開なり削除なりしますので…うーん、RPとSSの連動って難しい。
今回主観視点で書いてみましたが、やはり若干重いんですよね(汗)。まあ完全にお気楽でもないんですが。

 これを読んだ方でそう思う方がいらっしゃるかもしれませんが、何も芹はしょっちゅうこういう事考えている訳では無く、戦争みたいな強い不安や恐怖等のプレッシャーを受けたときに、落ち着くためギターを演奏して、その時に沢山のことを考える、という感じです。
 また当然ながら、普段する演奏ではこんな事考えていません。不器用なだけで、精神的に破綻している訳ではないので。その辺りはご安心を。

 さて、そろそろ朝食を作って準備しておきますので、この辺りで失礼します。
それでは皆さん、ご武運を…!

 あ、なんか文章的に重傷で突っ込んだりしそうと感じられるかもしれませんが、決してそんな事はありませんので、ご安心下さい。
 SSの為にキャラを殺したくはないですし、設定に拘ってRPを殺しては無意味にも程があります。というか実はそんな濃い設定じゃないという(オイ

 では皆さんお気をつけて…ちなみに異桐は留守番です。
…出撃したら役に立ちそうかm
(ドグシャアアァァ

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逢魔時。暗闇に響く声と声。 | HOME | 棒渡し。送られた問いに返す言葉。弐

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