蒼の髪と銀の雨
PBW・シルバーレインのキャラクター、「巫名・芹(b40512)」のブログです。 後ろの人の代理人(A)との対話や、SS、RP日記などを書き連ねて行きます。最新記事は右側に。シリーズごとのssはカテゴリに。雑多なものはそれぞれカテゴリにちらばっています。 ―― 一人の努力で、なにものにも耐える礎を築けるだろう。しかし、誰かと共にあれば、その上に揺るがぬモノを建築できるのだ。…しかも楽しい――「音楽の先生」
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回顧録。悔恨、あるいは逃避。
*ATTENTION!*
今回のSSは色々ととんでもないです。(多分
読んでいて不快になる可能性が十二分にあると思われますので、先に進む方はご注意下さい。(こっちはかなり可能性あり)
巫名・芹は、学生寮・風月華を抜けた。
退寮…というものである。
ごく静かに、さざ波も立てないかのように、部屋を引き払った。
かつて「蘿蔔の間」と名付けられていたそこは、今や主も家具もない空き部屋となり、その際運び出された家具の数々は、現在は巫名本家管轄下の倉庫に収められている。
理由は――無い、のかもしれない。
あるいは、自身という強さを確かめる為。
あるいは、他者に頼る環境を強制的に切り捨てる為。
あるいは……ただ、集いというモノへの恐怖、不安感に打ち勝てず、逃げ出した為。
かといって完全な孤立でもなかった。
元々それなりに通っていた町外れの屋敷は現在の主な寝床であるし、郊外のマンションに遊びに行くこともあり、また所属する結社でもある。
――結局、逃げ道を残しての退寮であったのだ。
自身の強さなど計るべくも無い。孤独にも集団にも打ち勝てない自己の弱さが浮き彫りになっただけである。
他者に頼る環境に至っては捨ててすら居ない。ただ、その選択肢を一つ減らしただけの事。
ただ、逃げ出したに過ぎない。…集団という社会から。その責任から。その重みから。
そんな事を考えつつ、芹は屋敷の一室で布団に潜り込む。
―何も解決していない、と。
そして、強く願う。
それは、
或いは信念、或いは理念、或いは活力。
或いは道標、或いは刃、或いは鎧。
そしてひょっとしたら、芹にとっての一種の信仰。
――強く、なりたい。
誰にも負けない、なんて言わない。負ける事で得るものもあるのだから。
傷つきたくないなんて言わない。傷を受ける事で、誰かの痛みを少しでも和らげたいから。
拠らず、迷わず、止まらず、ただ…ただ、前へ進むだけの力を。
或いは物理的に、或いは精神的に、或いは魔力として。命果てるその時まで、果ての無い先を見つめる強さを。
絶望も、恐怖も、孤独も、痛みも、何もかもを受け容れて、常に笑顔を保つ強さを。
命の灯火ついえるその瞬間に一歩を踏み出し、保身より一厘の可能性を選ぶ勇気を。
そして…万に一つ、この志が暴力となった時、自らを絶つ勇気を。
ただ、恐れないだけ。
ただ、受け容れるだけ。
言葉にすればその二つ。
だが、その理想は果てなく遠く、また現実は残酷でさえある。
―それでも、それを見ていなければ進めないから。理想を追い続ける。
強く。
そう願ううちに、芹の意識はまどろみへと溶けて行った。
あとがき
やっちまいました。ぶっちゃけいつもどおりです。
ざっくり決めて勢いで乗り切る悪癖の持ち主、巫名・芹の背後です。
最近SSらしいSSを書いてませんが(コラ)、今回のは「芹の間違った部分」をえらいストレートに描写してみました。
別にノー天気という感じではなくとも和みキャラっぽい…が、実際のところ心の内側にはさほど明るくない部分を持っている、と。
こういうコトをRPじゃなくSSでやるあたり(第三者がRPスレとかに反映出来ない)、背後の性格の悪さが現れています。
とはいっても、この方が皆さん気楽じゃないかなーと思っているので(笑)、零細ss書きの戯言と見ていただければよろしいかと存じます。
実のところ、背後的な勢いで結社を抜けたものの、RP的にさてどうするか、と困ってしまいまして…ちょうどいいやとssに起こした次第です。
相変わらずのロ-クオリティですが、どうぞご容赦下さいますよう謹んでお願い申し上げ奉りますりする(何言ってる?)
いや、勿論精進していきますが。
それでは、今回はこの辺りで失礼いたします。
これからも巫名・芹と…………ああそうそう、異桐ともども、よろしくおn(異桐「バラバラに引き裂いてやろうか?」→32HitCombo!)
*はいごは まいそう されました*
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-Comment-
無題
風月華の12月誕生日一覧で退寮者の中に名前があってな、何事かと思ったが…そういう事か。
まぁ…人に頼るのも勇気であり強さだ、とだけ言っておくぜ。
本当に辛い時は手を伸ばせ、その手を掴む人間はたくさんいる。
…そのうち理解できると願いたいところだな。
さて、埋葬という事は肉体は残っているな…再生しないうちに燃やすか(マテ)
Re:無題
うん、まあ、そういう事らしい。
…そうだな。多分、アイツはそこのところが良く分かってないんだと思う。
頼るのはダメだ、としか考えてないんだろうな。
そのくせ他人を助けたり、頼ってくる人は見捨てない…なんつーか、努力の仕方が不器用なんだろうけど。
時間は掛かるだろうし、寄り道も勘違いもあるだろうけど、きっと理解できると思う。…アイツは馬鹿だが、救えない訳じゃないだろうし。
……さて、またいつでも来てくれ。歓迎するよ。
それじゃ(手を振り
*はいごは はい になりました*(ぁ
無題
異桐殿……な、なかなかの遣い手な様で…。(汗
拙者も、芹殿のステシに風月華の名がない事にかなり驚いた。
進むべき道の先を見据え、顔を上げて前を見続けるのも良いだろう。
でも、たまには立ち止まって下を向いて、生い茂る草花でも見てゆっくりするのも良いと思うがなあ。
そうしていれば、そのうち旅の道連れとかも出来るかもしれぬよ。
そういうのも、悪くないと思うでござるよ。
しかしあれでござるね。芹殿の背後殿は第三視点からの心理描写が巧いと思うのでござるが。
拙者の所は、どーにも第三視点からの描写が苦手で。ついキャラの視点で書いてしまう。
うむむ、見習いたいものだ。
…………き、聞こえてるでござるかね?(汗
Re:無題
…ああ、ちょっと趣味で極めようかと思って(趣味!?
俺も驚いたよ…背後は「やっちまったZE」とか言ってたからシバいといたんだけど。
まぁ…アイツは多分、前を見て全力疾走するしか分からないんだと思う。
「先生」のお陰で、道端の人を助けたり、一緒に走る人と語り合うことは覚えてても、な。
寄り道したり、自分を休める事を知らないんだと思う。あるいは、その方法が分からないだけで、本当は疲弊しているのかも知れないけど…
……ま、アイツの事は回りにいるあなた達に丸投げしちまうわ(苦笑)
俺じゃどうしようもないし、手を貸す事自体、アイツの為にならない気がするから。
…ん?背後からの伝言…ってか遺言か?
「むしろこう…キャラ主観がダメなんですorz
こう、なんかよさげな描写しとけばいいかなーなんて…と思っていたらお褒め頂き恐悦至極…こちらとしても、主観描写を見習いたいものです」
つまりヘタレって事だな、うん。
聞こえてはいたらしい…ま、そろそろそれも終わりだな(え?
んじゃ、またいつでも来てくれ。
あと、これからも芹をよろしく。…それじゃ(手を振り
捩木「そういうことか…」
何かあったのか…それは俺の中の想像でしかないけれど、予測することはできる。
気分的な問題であったら…逃げることも手段の一つ。
紅葉も言っているだろう?足元を見て、ゆるりと行くのも良いと。
俺が代表して言っているが、アカネも背後も本当は出てきてお前を励ましたいと言っている。
だけれど、三人の中で一番巫名と付き合いが長い俺が代表して出てきているんだ。
重要な依頼への参加でナイーブな部分もあるだろう。
折り合いがつかない時間に追われている可能性もある。
だけれどな、巫名?
どんな境遇で、どんな状況で、どんな理由で、君が苦しんで居ても…例え君が人の集いを恐れていても、君が君で居る限り…一人にはなれないさ。
不器用だけれど、頑張っている巫名を好きな人は大勢居る。
嫌いな人もこの世界には居るかも知れないが、君の味方は常に巫名の背中を固めていることを忘れるな。
いつでも、寄りかかれ。
君がそんなことを望まないし、大丈夫だと言う性格なのは知っている。
だけれど…君が潰れても、俺や紅葉は巫名を支えると思う。
当たり前だろう?だって巫名なんだから…ククク。
最後にアカネからの伝言。「あのマンションは安全な場所にするために作った。団員を増やすとしても、私の目に留まった人間だけだから安心しろ。結社を作った瞬間から、その手の覚悟はしたつもりだ…だから、気軽にしなさい。月の下は誰の居場所でもなく…でも一人の居場所」
馬鹿の言うことだからキニスルナ。
長くなったかな?それじゃ…失礼する(頭カキカキ)
Re:捩木「そういうことか…」
…まぁ、なんだ…
アイツが依頼から帰ってきたら、きちっと読ませておくよ。
そうなんだよなぁ…
結局のところ、アイツはこう…馬鹿なんだよな。
そういう、「頼るか否か」「味方とはなんぞや?」とか…そういうのが良く分からないらしいんだよ、未だに。
友達は出来てるらしいのになぁ…多分、何かあるんだろうな。うん。俺には分からん。
いらん負担かける事もあるとは思うが、よろしく頼んだ。
「先生」や俺じゃどうにも出来ないから、さ。
…ああ、いつでも来てくれ。出るものは殆ど無いけど歓迎する。
それじゃ、またな(手を振り
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